タイムビューがインストールされていないPCから、IEでタイムビューを表示させる方法は?
2017年10月10日
タイムビューのActiveXコントロールがインストールされていないクライアントPCから、IEでタイムビューを表示させるためには、どのように設定したら良いのでしょうか。
説明
IEでタイムビューを表示させるためには、初回実行時に、タイムビューのActiveXコントロールをクライアント側にダウンロードさせる必要があります。
対応
■タイムビューを自動ダウンロードさせる方法
大きく分けて次の2つの作業が必要になります。
・OCXとOCXが使用するDLLのダウンロード
・OCXのライセンス情報の埋め込み
ActiveXコントロールをIEで使用する場合の一般的な情報については、マイクロソフト社の以下のページを参考にしてください。
[ActiveX] ライセンス付き ActiveX コントロールを IE で使用する方法
インターネット実用編 : 既存の ActiveX コントロールのアップグレード
●OCXとOCXが使用するDLLのダウンロード
次の作業を行ってください。
1.OBJECTタグのCODEBASE属性を設定するタイムビューがインストールされていないコンピュータに、タイムビューを自動的にインストールするためには、CODEBASE属性を設定して、タイムビューのファイルをWebサーバーからダウンロードするように指定します。
CODEBASEに指定するURLは、通常のURLの書き方と同様です。
上記の例では、このタグを記述したHTMLファイルと同じフォルダにある
CABファイルをダウンロードするように指示しています。
このほかにも、
CODEBASE=”http://www.yourcompany.co.jp/xxxx/yyyy/KnTView.cab#Version=1,4,0,3″
CODEBASE=”../ocx/KnTView.cab#Version=1,4,0,3″
といったも記述も可能です。
[バージョンの記述について]
#Version=1,4,0,3 の部分は省略可能です。この記述がある場合、クライアントにインストール済みのタイムビューのバージョンとCODEBASEに指定したバージョンとを比較し、CODEBASEに指定したバージョンのほうが新しい場合には、自動的に新しいバージョンのタイムビューをダウンロードするようになります。
2.CABファイルを用意する
次のように、CODEBASE=”KnTView.ocx#Version=1,4,0,3″とした場合、2つの問題が発生します。
・OCXが必要とするほかのDLLのダウンロードが行われない
・OCXファイルのサイズが大きいため、ダウンロードに時間がかかる
この問題は、CABファイルにすることで解消されます。(CAB、およびINFファイルの詳細は、冒頭に記述しましたマイクロソフト社のページをご参考ください。)
タイムビューの実行に必要なファイルとして、本体のOCX以外に、次のDLLが必要です。
・KnTVPrt.dll
・msvcrt.dll
・mfc42.dll
・olepro32.dll
・msvcp60.dll
これらをCABファイルにパッケージングし、配布します。
[CABファイル]
弊社では署名済みのCABファイルを下記サイトにて公開しております。
このCABファイルをダウンロードし、CABファイルが配置されたURLをCODEBASEに指定してください。
[CABファイルとHTMLファイルの位置関係]
例としまして、KnTView.htmファイルの中に、次のOBJECTタグがある場合、KnTView.htmファイルのあるフォルダには、次のファイルを置いてください。
–KnTView.htmの内容–
–KnTView.htmのあるフォルダの状態–
KnTView.htm
KnTView.cab
●OCXのライセンス情報の埋め込み
ライセンス情報は、「ライセンスマネージャ」というコンポーネントを介してOCXに渡されます。従いまして、以下のOBJECTタグをタイムビューを使用するHTMLに記述してください。
このコンポーネントはできるだけ早く実行される必要がありますので、BODYタグの直後に記述したほうが良いと思われます。
という記述の部分で、タイムビューのライセンス情報が格納されている、ライセンスパッケージファイル(LPK)を指定しています。
LPKファイルの作成は、LPK_Tool.exeというマイクロソフト社から提供されているツールを使って行います。
LPK_Tool.exeは、Visual Studio 6.0のCD Disk3の\COMMON\TOOLS\VB\LPK_TOOLフォルダにも収録されております。
また、Visual Basic6.0単体のCDにも収録されております。
対象
IE
