タイムビューのActiveXコントロールがインストールされていないクライアントPCから、IEでタイムビューを表示させるためには、どのように設定したら良いのでしょうか。

説明

IEでタイムビューを表示させるためには、初回実行時に、タイムビューのActiveXコントロールをクライアント側にダウンロードさせる必要があります。

対応

■タイムビューを自動ダウンロードさせる方法
大きく分けて次の2つの作業が必要になります。
 ・OCXとOCXが使用するDLLのダウンロード
 ・OCXのライセンス情報の埋め込み

ActiveXコントロールをIEで使用する場合の一般的な情報については、マイクロソフト社の以下のページを参考にしてください。

[ActiveX] ライセンス付き ActiveX コントロールを IE で使用する方法

インターネット実用編 : 既存の ActiveX コントロールのアップグレード

●OCXとOCXが使用するDLLのダウンロード
次の作業を行ってください。

1.OBJECTタグのCODEBASE属性を設定するタイムビューがインストールされていないコンピュータに、タイムビューを自動的にインストールするためには、CODEBASE属性を設定して、タイムビューのファイルをWebサーバーからダウンロードするように指定します。

CODEBASEに指定するURLは、通常のURLの書き方と同様です。

上記の例では、このタグを記述したHTMLファイルと同じフォルダにある

CABファイルをダウンロードするように指示しています。

このほかにも、

CODEBASE=”http://www.yourcompany.co.jp/xxxx/yyyy/KnTView.cab#Version=1,4,0,3″

CODEBASE=”../ocx/KnTView.cab#Version=1,4,0,3″

といったも記述も可能です。

[バージョンの記述について]
#Version=1,4,0,3 の部分は省略可能です。この記述がある場合、クライアントにインストール済みのタイムビューのバージョンとCODEBASEに指定したバージョンとを比較し、CODEBASEに指定したバージョンのほうが新しい場合には、自動的に新しいバージョンのタイムビューをダウンロードするようになります。

2.CABファイルを用意する
次のように、CODEBASE=”KnTView.ocx#Version=1,4,0,3″とした場合、2つの問題が発生します。

・OCXが必要とするほかのDLLのダウンロードが行われない

・OCXファイルのサイズが大きいため、ダウンロードに時間がかかる

この問題は、CABファイルにすることで解消されます。(CAB、およびINFファイルの詳細は、冒頭に記述しましたマイクロソフト社のページをご参考ください。)

タイムビューの実行に必要なファイルとして、本体のOCX以外に、次のDLLが必要です。

・KnTVPrt.dll

・msvcrt.dll

・mfc42.dll

・olepro32.dll

・msvcp60.dll

これらをCABファイルにパッケージングし、配布します。

[CABファイル]

弊社では署名済みのCABファイルを下記サイトにて公開しております。

製品アップデータ

このCABファイルをダウンロードし、CABファイルが配置されたURLをCODEBASEに指定してください。

[CABファイルとHTMLファイルの位置関係]

例としまして、KnTView.htmファイルの中に、次のOBJECTタグがある場合、KnTView.htmファイルのあるフォルダには、次のファイルを置いてください。

–KnTView.htmの内容–

–KnTView.htmのあるフォルダの状態–

KnTView.htm

KnTView.cab

●OCXのライセンス情報の埋め込み

ライセンス情報は、「ライセンスマネージャ」というコンポーネントを介してOCXに渡されます。従いまして、以下のOBJECTタグをタイムビューを使用するHTMLに記述してください。

このコンポーネントはできるだけ早く実行される必要がありますので、BODYタグの直後に記述したほうが良いと思われます。

という記述の部分で、タイムビューのライセンス情報が格納されている、ライセンスパッケージファイル(LPK)を指定しています。

LPKファイルの作成は、LPK_Tool.exeというマイクロソフト社から提供されているツールを使って行います。

LPK_Tool.exeは、Visual Studio 6.0のCD Disk3の\COMMON\TOOLS\VB\LPK_TOOLフォルダにも収録されております。

また、Visual Basic6.0単体のCDにも収録されております。

対象

IE